2020/04/18
他院で肝臓に腫瘍があり、手術困難と言われ、セカンドオピニオンで来院された患者さんです。
レントゲン検査、超音波検査を行うと肝臓に大きな腫瘍があります。
幸い転移の所見もなく、切除ができそうです。
CT検査を行い、血管走行、腫瘍の局在を調べ、手術計画を立てました。
腫瘍は腹腔内の大部分を占めるほど巨大ですが、肝臓外側左葉に限局しています。
切除に重要な血管は門脈と静脈です。
限局しているため手術可能です。完全切除が狙えます。
しかし、腫瘍からは出血があり、腹腔内出血を起こしています。
輸血の準備を整えて、緊急手術の予定を行いました。
(以下手術写真が出てきます)
切除した腫瘍です。
体の大きさと比較するといかにこの腫瘍が大きいかわかります。
腫瘍は胆管がんという腫瘍でした。
病理組織学的検査で完全切除されていました。
今後は、飼い主さんと相談の上、追加療法を行っていく予定です。
当院では腫瘍外科を数多く手がけております。
他院で手術困難とされた子のセカンドオピニオンも受け付けております。
一度ご相談ください。