どうぶつの小児科
心と体の成長にとても大切な時期

生まれたばかりの子犬や子猫にとって、最初の1年間は心と体の成長にとても大切な期間です。適切な飼育環境の整備、予防、社会性を身につけることなど、特にこの1年間が今後の土台となります。当院では、子犬や子猫とご家族が、健康で楽しい毎日を安心して過ごせるようサポートします。病気のことだけでなく、日常生活の些細な疑問もお気軽にご相談ください。
子犬を家族に迎えたら
生後2~3か月
この時期に行うこと
- 1回目の混合ワクチン
- 健診(検便)
- フィラリア・ノミ・マダニ予防の開始
- 社会化期に動物病院にも慣れましょう

子犬の初回のワクチンは生後6~8週齢で接種します。この時期は、母犬からの移行抗体が徐々に減少するため、感染症に注意が必要です。子犬のワクチンプログラムが終了するまでは、地面を歩くお散歩はさせないようにしましょう。
また、この頃は社会化期と呼ばれ、さまざまなことに慣れて社会性を身につけていく重要な時期です。母犬や兄弟犬と過ごす犬社会から、人との生活に慣れていく必要があります。子犬に無理をさせない範囲で積極的にコミュニケーションをとり、様々な経験をさせることで、人間社会でストレスを感じずに生活できるようにしていきましょう。

食事については、離乳が完了し、やわらかいフードから徐々に硬いドライフードまで食べられるようになっていきます。一度に多くの量は食べられないため、1日に約4回の食事が必要です。成長速度や運動量には個体差があるため、適切な食事量かどうかは体格、体重増加、排便の様子などから総合的に判断が必要です。
生後3~4か月
この時期に行うこと
- 2回目の混合ワクチン
- 狂犬病予防注射
- フィラリア・ノミ・マダニ予防
- 健康診断

生後91日以上の子犬には狂犬病予防注射が法律で義務付けられています。混合ワクチンとの接種の順番は獣医師とご相談ください。フィラリア・ノミ・マダニ予防も継続して実施しましょう。
社会化期は後半になり、好奇心だけではなく警戒心が芽生えてきます。それまでに、様々な音や、家族以外の人に慣れ、お口の中や足先など、からだ中どこを触っても嫌がらないように、様々なことを経験させましょう。
生後4~5か月
この時期に行うこと
- 3回目の混合ワクチン
- フィラリア・ノミ・マダニ予防
- 健康診断

子犬の混合ワクチン接種は生後16週齢を超えるまで定期的に実施します。その後の追加接種の推奨される頻度はワクチンの種類や生活環境によって異なるので、獣医師とご相談ください。フィラリア・ノミ・マダニ予防も継続して実施しましょう。
乳歯から永久歯への生え変わりが始まります。社会化トレーニングでお口の中を触られることに慣れたら、次ははみがきを習慣づけられるように練習していきましょう。
生後6か月
この時期に行うこと
- フィラリア・ノミ・マダニ予防
- 健診
- 永久歯の確認
- 避妊手術・去勢手術の検討

避妊手術・去勢手術は犬種によって推奨される時期が異なります。当院では、麻酔リスクをできる限り少なくするために、事前に術前検査を実施して、全身状態を把握してから麻酔・手術を実施しています。
手術についてのご説明は、避妊手術・去勢手術のページをご覧ください。
また、多くの子犬が生後7か月頃までに永久歯が生え揃います。犬種によって時期が遅い場合もありますが、いつまでも乳歯が抜けない乳歯遺残の場合は抜歯必要になります。
子猫を家族に迎えたら
生後0~1か月
この時期に行うこと
- 健診
- 育児相談

もし生後間もない子猫を保護した場合、この時期の子猫には母猫代わりの頻回のお世話が必要です。適切な温度管理、2~3時間おきの哺乳と排泄の補助をします。もし、ぐったりしている、ミルクが飲めないなど少しでも不安に感じることがある場合は、早急に受診してください。成長とともにお世話が必要な頻度は減っていきます。乳歯が生え揃い、生後1か月を過ぎたころが離乳食の開始時期の目安です。
生後2~3か月
この時期に行うこと
- 1回目の混合ワクチン
- 健診(検便)
- フィラリア・ノミ・マダニ予防の開始

子猫の初回のワクチンは生後6~8週齢で接種します。初乳接種の有無、現在の飼育環境などを考慮する場合もあるため、接種のタイミングは獣医師に相談してください。
内部寄生虫(消化管内寄生虫)は、母猫の母乳や胎盤、糞便を介して、子猫に感染していることがあります。消化器症状がある場合は、重症化すると命に関わるため、早急に検便と治療が必要です。また、症状が認められないこともあるため、特に下痢をしていなくても検便をしましょう。
生後3~4か月
この時期に行うこと
- 2回目の混合ワクチン
- 内部寄生虫の定期駆虫
- フィラリア・ノミ・マダニ予防
- 健診
母猫からの移行抗体はなくなっていく時期です。
生後4~5か月
この時期に行うこと
- 3回目の混合ワクチン
- 内部寄生虫の定期駆虫
- フィラリア・ノミ・マダニ予防
- 健診

子猫のワクチン接種は生後16週齢を超えるまで定期的に実施します。
その後の追加接種の推奨される頻度は生活環境によって異なるので、獣医師とご相談ください。
生後6か月
この時期に行うこと
- 内部寄生虫の定期駆虫
- フィラリア・ノミ・マダニ予防
- 避妊手術・去勢手術の検討

当院では、麻酔リスクをできる限り少なくするために、事前に術前検査を実施して、全身状態を把握してから麻酔・手術を実施しています。子猫は術前検査の際に、猫エイズ・猫白血病のウイルス検査も実施します。
手術についてのご説明は、避妊手術・去勢手術のページをご覧ください。
